医療

ペルー:Kausay Wasi Health Clinic、農村地域の診療所にワイヤレス接続を導入

視力検査

マチュ・ピチュから数時間先のコーヤという農村にある小さな診療所では、インカの「聖なる谷」に暮らす先住民に医療サービスを提供しています。米国から空路やってきた医師団は、医療へのアクセスのない住民を対象にボランティアで働いています。1週間に500人もの患者が診察を受けに来ることも珍しくありません。2005年から運営されている診療所では、これまでにこの地域の19,000人以上の患者を診察し、医師によって600件以上の手術が行われています。クアルコムが参加する以前は、診療所には接続環境が一切ありませんでした。固定回線による通信を試みたこともありましたが、険しい山岳地帯ゆえに有線の接続環境を敷設することはあまりにも非現実的でした。過去2年間、Wireless Reachでは、小規模ながら高い効果が認められてるこの診療所に、ノートパソコン、携帯電話、IT機器および接続手数料を提供する資金を調達しています。現在では、診療所および派遣医師は、世界各地の同僚医師や医療専門家とリアルタイムで通信することができます。

パートナー

  • Kausay Wasi Health Clinic
  • FACES Foundation(顔面変形のある子どもに手術を行う財団法人)
  • Capitol City Medical Teams(米国内の非営利医療組織)
     

スポットライト

ペルー
2007 出生時の平均寿命(歳) 70.14
2007 人口 2,870万人
2006 国民1人当たりのGDP 6,600米ドル
2007 インターネット普及率 21.1%
2007 携帯電話普及率 36%
出典:Paul Budde Communication(Paul Budde Communication社が発行する報告書)、The Human Development Reports from the United Nations Development Program(国連開発計画の「人間開発報告書」)、CIA World Factbook(「CIAワールドファクトブック」)。2007年の統計データは、特定の項目においてPaul Budde Communication社またはCIAが信頼性および一貫性が最も高いと判断した出典に基づく現在の推定値です。
 

「クアルコムおよびそのWireless Reachプログラムとの連携により、現在ではインターネット接続、携帯電話、ビデオ会議機能が使えるようになったため、裂症の障害の往診前に適切な準備を行い、必要なものを手配することができ、またこの障害への対応における多くの問題に質の高いフォローアップが行えるようになりました。」

– Thomas W. Albert (トーマス・W・アルバート)、医学博士、歯学博士、FACES Foundationの共同創立者。同氏は、ペルーの僻地にあるKausay Wasi Health Clinicに医師団を派遣しています。

タイ:パンガーで、3Gを介した医療およびインターネットアクセスを推進

水上に浮かぶ診療所

タイ南部のパンガー県にあるアンダマン海は、海抜約300メートルまで突き出す美しい石灰石の岩層で知られています。こうした地勢から、タイの人々は水上に浮かぶ村を建設し、パニー島やヤオヤイ島などの島々で居住できるようにしています。

クアルコムは、CAT Telecom Public Company Limited社、National Telecommunications Commission of Thailand(タイ国家電気通信委員会、略称NTC)、Ministry of Public Health(タイ保健省)、Office of the Non-Formal Education Commission(タイ教育省ノンフォーマル教育委員会、略称ONFEC)、Ministry of Education(タイ教育省)、Axesstel Inc.社などのパートナーと協力して、こうした島々の村落の医療面や教育面のニーズに応えるために、EV-DO高速ワイヤレスサービスを提供するWireless Reachプロジェクトを立ち上げました。

遠隔地の2つの診療所では、遠隔医療機器とインターネットの高速アクセスにより、本土の病院と通信できるようになりました。医療従事者は、耳鼻咽喉鏡、検眼鏡、皮膚拡大鏡、一般検診用カメラ、デジタル電子聴診器、心電図、デジタル呼吸計などの画像システムや照射システムに加え、デスクトップコンピュータ、ノートブックPC、ワイヤレス接続機器などを利用して、遠隔地の診療所とパンガーの本土の病院間で医療情報を通信しています。遠隔医療デバイスは、通常の診断機器以上の効果を発揮します。ネットワークコンピューティングと専門的なアプリケーションソフトウェアの連動により、CAT Telecom社のEV-DOネットワークを使用して、診療所から本土の病院にいる医師にデータをわかりやすいグラフや画像にして伝送します。

教育における取り組みでは、ONFECのモバイル学習プログラムの一環として、パンガー県の2つの図書館で住民が高速インターネットアクセスを利用できるようになりました。このプログラムでは、タッププー公立図書館とクラブリ公立図書館に通信センターが設置され、 クアルコムがデスクトップコンピュータを、Axesstel社がD800 EV-DOモデムを提供しています。また、CAT Telecom社のEV-DOネットワークを使用するデータカードを備えたラップトップコンピュータ4台も提供されています。

パートナー

  • Axesstel Inc.社
  • CAT Telecom Public Company Limited社
  • Ministry of Education(タイ教育省)
  • Ministry of Public Health(タイ保健省)
  • National Telecommunications Commission(タイ国家電気通信委員会)
  • Office of the Non-Formal Education Commission(非公式教育委員会)
     

スポットライト

タイ
2007 出生時の平均寿命(歳) 72.6
2007 人口 6,510万人
2006 国民1人当たりのGDP 9,200米ドル
2007 インターネット普及率 12.5%
2007 携帯電話普及率 58%
出典:Paul Budde Communication(Paul Budde Communication社が発行する報告書)、The Human Development Reports from the United Nations Development Program(国連開発計画の「人間開発報告書」)、CIA World Factbook(「CIAワールドファクトブック」)。2007年の統計データは、特定の項目においてPaul Budde Communication社またはCIAが信頼性および一貫性が最も高いと判断した出典に基づく現在の推定値です。
 

「このプロジェクトは、当国の一部の農村地域が直面している社会経済的な問題に対して、政府と民間セクターがどのように協力して解決していくかを示す模範的な例です。パニー島やバンパコー島のような地域が抱えている難題の1つは、住民への特定の医療処置で必要となるリアルタイムのコミュニケーション機能です。クアルコム、CAT Telecom社、Axesstel社の貢献によって、遠隔医療機器およびCDMA2000サービスが提供され、コミュニケーションの断絶が克服されるようになったことをうれしく思います。」

– タイ保健省(公衆衛生)シニアアドバイザであるPorntep Siriwanarangsun(ポーンテップ・シリワナランスン)博士